保険は貯蓄も…兼ねません!

 

最近ご相談やご質問の多い「ユニット・リンク」や「バリブルライフ」

何度も言いますが、これ「保険」です。保険以外の何ものでもありません。「保険」という機能に一部、「運用」という機能が付いているものです。ですから、死亡保障のコストが保険料から差引かれ、その残りが運用にまわっています。つまり、毎月支払う保険料が運用(貯蓄)にダイレクトに回っていません。保険ですから年齢が高くなればなるほど、そのコストは大きくなり、そのため、同じ保険料でも年齢の高い人の方が運用にまわる金額は少なくなります。保険として、死亡保障のニーズも合わせて持っていて、今後のインフレにもある程度対応できるような商品ということであれば「ユニット・リンク」などの変額保険という商品選択でも良いと思いますが、老後資金や学資資金として「お金を殖やしたい」というニーズだけであれば余計なコストはなるべく取られずに、運用に回された方が良いのは明らかです。

そしてこの、コストの話をすると、販売するセールスの人は「万が一の時の死亡保障もありますから」と言ってかわしてくるはずです。私も「死亡保障のニーズも合わせて持っている方」には悪い商品ではないと言いましたが、本当に死亡保障が必要な方も実は入っちゃダメです。

何故か?

「運用して殖やしましょう」っていう保険です。つまり「運用して殖えたら解約しちゃう」保険だからです。

そうです、解約すれば死亡保障はなくなるんです。

ですから、何度もお話していますが、保険というのは「必要な時に、必要な保障を、必要な分」で、加入して下さい。

死亡保障は死亡保障で、積立は積立でやっておくべきなんですね。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今日はそれを具体的に解説したいと思います。

「ユニット・リンク」 前提

契約年齢・性別・・・・・・・40歳・男性 非喫煙優良体

保険期間・保険料払込期間・・65歳満了

保険料払込方法・・・・・・・口座振替月払

基本保険金額・・・・・・・・1,000万円

月払保険料・・・・・・・・・28,000円

 

40歳男性が65歳まで毎月28,000円の保険料を支払います。

これは保険ですから加入してすぐに死亡保障が得られます。その保険金額が1,000万円です。

40歳〜65歳迄の「ユニット・リンク」総支払保険料:840万円

7%運用で65歳時の解約返戻金:1,685万円

返戻率:200.6

 

そして、保険セールスはこう言います。

「もし、◯◯さんに万が一のことがあればご遺族に1,000万円が支払われますし、7%で運用できれば65歳の時は解約金が支払った額の2倍になるんです、これを老後資金に充てましょう」

 

保険「定期保険」+貯蓄「海外積立年金」

さて、ここからです。

40歳から65歳まで、1,000万円の定期保険に加入すると月払い保険料が2,920円(チューリッヒ生命/非喫煙優良体)

「ユニット・リンク」の月払保険料から、この定期保険の保険料を引き、その分を貯蓄(積立)にまわすわけです。

28,000円ー2,920円=25,080円(約209USD)を「海外積立年金」で運用をします。(すべて1USD=120JPYとして計算)

40歳〜65歳迄の「定期保険」と「海外積立年金」総支払保険料:約837万円

7%運用で60歳時の積立金額:約1,870万円(155,664.08USD)

トータル返戻率:223.4

 

多くの方は老後資金や学資資金を日本の生命保険会社の提供する商品で用意しようと、いろいろな会社で比較しますが、ほとんどの場合わずか数%の違いしかありません。1円でも安いスーパーで買い物したい気持ちと一緒です。ところが、、、どうですか?20%以上も違うんです。

だから、同じ7%で運用するなら分けて考えたほうが良いんです。

しかも、もしこの方が65歳までの間にお亡くなりになってしまった場合は【保険金1,000万円+これまでの積立金+運用益】をご遺族は受けとれることになりますから、もし万が一のことがあった場合も、こちらの方が条件が良いわけです。

仮に60歳の時に亡くなった場合だと1,000万円(定期保険)+約1,212万円(海外積立年金)=約2,212万円です。

 

次に、保険金額を3,000万円にしてみます。

「ユニット・リンク」 前提

契約年齢・性別・・・・・・・40歳・男性 非喫煙優良体

保険期間・保険料払込期間・・65歳満了

保険料払込方法・・・・・・・口座振替月払

基本保険金額・・・・・・・・3,000万円

月払保険料・・・・・・・・・84,000円

40歳〜65歳迄の「ユニット・リンク」総支払保険料:2,510万円

7%運用で65歳時の解約返戻金:5,056万円

返戻率:201.4

 

保険「定期保険」+貯蓄「海外積立年金」

40歳から65歳まで、3,000万円の定期保険に加入すると月払い保険料が8,160円(チューリッヒ生命/非喫煙優良体)

「ユニット・リンク」の月払保険料から、この定期保険の保険料を引き、その分を貯蓄(積立)にまわすわけです。

84,000円ー8,160円=75,840円(約632USD)を「海外積立年金」で運用をします。(すべて1USD=120JPYとして計算)

40歳〜65歳迄の「定期保険」と「海外積立年金」総支払保険料:約2,520万円

7%運用で65歳時の積立金額:約5,980万円(498,370.79USD)

トータル返戻率:237.3

 

何と、35.9%の差です

そもそも「ユニット・リンク」や「バリブルライフ」では運用先はわずか8種類しか選べず、7%の運用ができるのかどうか?な部分もありますが、「海外積立年金」では世界中の200本以上のファンドから運用先を選ぶことが出来ます。弊社推奨ポートフォリオでは9〜10%くらいの利回りになっていますから、仮に10%の利回りであれば、その差はこれ以上にもっと大きくなります。

保険は保険で必要な期間、必要な分だけなるべく安い保険料で加入し、そこで浮いた分を「貯蓄」にまわした方が良いというのがおわかり頂けましたか?

 

とは言ってもやはり為替の影響が…

必ずこれを言う方がいらっしゃいますね。

そんな方はこちらを参考にして下さい。

日本円だけしか持たないことの方がリスクになりますよ。

外貨資産を持つ必要がある理由について次回以降でお話します。

(FROM K2HOLDINGS/ブログから)