先日銀行にお勤めの方のコンサルをしていた時の話題です。

地元の銀行にお勤めで資産運用の組み換えで相談に来られました。銀行では次長職にあり、同じ行内で行われている投信窓販、保険窓販に問題意識を持ち考える日々が続いていました。その中で日本の銀行における問題点とは次のとおり。

①銀行の本業である企業融資では自分たちはリスクを取らないにもかかわらず、投信窓販や保険窓販では預金者にリスクを取らせる。今では本業の融資収益よりも、窓販による手数料が多くなっている。

②投信窓販や保険窓販の担当者がちゃんとした知識があるわけでもないのに毎月の分配金が高いという理由だけで預金からファンドへシフトさせて手数料を稼いでいる。銀行員は投信や保険のプロではない。

③銀行は今でもノルマ重視の営業で手数料獲得を第一に支店担当者に目標を押しつけている。運用の内容の説明とか長期スタンスでの運用提案とかは全くなく、目先の手数料獲得に走っている。

私も地方銀行に勤めていたので内情はよくわかります。最近の状況は、クライアントや銀行員から聞いてはいましたが相も変わらず変わっていないとの印象です。最近では、銀行の頭取自ら、これからは手数料収入を強化していきますと平気で言い放っています。これは言い換えれば、今以上に顧客にリスクテイクさせて銀行は稼ぎますよと言っているのと同じことです。こんな頭取は銀行員失格です。本来の存在意義である貸付業務に力を入れることなく目先の手数料を追いかける。まったく本末転倒もいいところです。こんな銀行は一日も早く淘汰されるべきです(もちろん公的資金は投入せずに倒産させます)CMでは顧客に寄り添うとかきれいごとばかりで、ふたを開ければスルガ銀行みたいな銀行が多すぎます。

しかしながら、銀行と取引しないと困るのも現実です。

でも、銀行はあなたの給料振込・公共料金引き落とし・クレカの決済等財布の中身をすべて見ていることをしっかり理解して取引を行うべきです。