★日本では国民皆保険制度という世界でもあまりない素晴らしい制度があります。しかしながら一生涯を通して受けることができる公的医療保障についてあまり理解されていない方が多いのが現実です。その中心となる高額医療保障を踏まえて公的医療保険を理解しましょう。
★我々は子供が生まれると行う最初の公的な手続きは出生届の提出及び、公的医療保険への加入手続きになります。その後、死亡するまでは何らかの公的医療保険、たとえば健康保険や労災保険などに加入し続けて、死亡した時には埋葬料などが支払われます。すなわちわが国では一生涯を通して公的医療保険の恩恵が受けられるのです。このことを国民皆保険制度といいます。
★私たちは病気やけがで医院や病院で健康保険証を提出することにより、原則自己負担は3割で必要な診療を受けることができます。但し1か月あたりの自己負担額が一定額を超えれば後日手続きをすることで高額療養費として本人にかえってきます。また事前に保険者から限度額適用認定証を取り寄せることで病院に提出しておくと限度額を超えた分を払うことはなく後日の請求の手間がなくなります。
★但し、差額ベッド代や入院時の食事などは高額医療費の対象にはならないので民間の医療保険で補うことは必要になるかもしれません。
また、過去12か月の間に高額療養費の対象になる月が3回以上ある場合は4回目以降は限度額が下がります。同一の保険証の家族については自己負担額の合計が限度額を超えると高額療養費になります。70歳未満は21000円以上ないと合算はできません。