◎平成24年人口動態統計によれば、死亡原因の1位に君臨するがん(悪性新生物)。
ここ数年間ワースト1位の座を保っています。
がんになったとき、保障する保険には、がんに特化した「がん保険」と幅広い病気とけがを保障する「医療保険」の2つがあります。その違いは何なのか?がん保険にはいざという時に強い味方になってくれるのか考えてみたいと思います。

◎まず、民間の医療保険・がん保険には入っていたほうがよいのかどうか、ということです。病気になったときに預貯金ですぐに使える額が200~400万円ある方は保険は必要がないといえます。但し、住宅ローンがある、子供の教育にお金がかかるという人はなかなかそれだけの金額が自由にはなりません。そのような場合、がんになった場合の非常時には保険はとても役立ちます。また、保険が持つ本来の役目を果たすときでもあります。

◎それではがん保険と医療保険は何が違うのでしょうか?
医療保険は病気やけがで入院した場合、その入院日数や手術により給付金の出る保険で原則入院が必要です(日帰り入院や入院なしの通院に対して給付するものもあります)
がん保険は支払事由をがんの場合に特化して、入院・通院・手術・診断給付金が支払われます。がん保険は入院・通院について日数無制限に給付することが多く、抗がん剤治療などの特約を付加すれば自己負担を気にすることなく治療に専念できます。また医療保険は通院の特約が付加されていないと給付金額が少なくなり治療費のカバーが難しくなります。診断給付金があるのもがん保険のおおきな特徴です。入院日額の100倍~200倍が多く、たとえば1日/1万円の給付なら、100万~200万の診断給付金を手にできます。がんの治療はえてして長期化・高度化することが多くそれにつれて費用がかさみます。高額医療費適用の治療だけなら自己負担は最終的に上限がありますが、がんの治療は先進医療になることも多く、差額ベッド代をはじめ適用外の費用も結構嵩みます。
がんのリスクは60歳以降に高くなることが多いのですが、生命保険は若い内に加入して60歳、65歳で払込を終えるのが望ましいです。
最後になりますが保険には様々な保障や特約が存在します。自分の保険はどういう時に支払われるのかきちんと理解し整理することをお勧めします。