★がん治療の基本
がんの標準的な治療方法は「外科療法(手術)」、「放射線治療」、「化学療法(抗がん剤)」の3つに大別されます。がんが比較的早期に見つかり転移もなく、局所のとどまっていれば、ほとんどの場合、まず、手術や放射線治療の局所治療が行われます。
一方で、ある程度進行してしまっており、転移のある場合や、周囲の組織に浸潤がみられ、転移の可能性のある場合には、手術や放射線治療による局所治療に加え、抗がん剤治療が検討されることになります。がん細胞が原発巣のみでなく、血液やリンパの流れに乗って体のあちこちに散らばっている可能性があるので、抗がん剤等による全身的治療が必要になるからです。
★日々進歩を続けるがん治療
近年のがん治療の進歩におけるキーワードは2つあります。
一つは「低侵襲」つまり、できるかぎり身体に負担の少ない治療技術の開発です。たとえば外科領域における腹腔鏡等の内視鏡技術の進歩、放射線治療における粒子線治療、化学療法における分子標的薬の登場等、いずれも従前にくらべて身体にやさしく、より治療効果の高い治療技術が開発されています。
もう一つのキーワードは「集学的治療」です。がんに対しては「とにかく切除」「とにかく抗がん剤」といった考え方ではなく、各分野の専門医や、看護師、技師等がチームを組み、当社から様々な治療技術を戦略的に組み合わせた治療を行うことが治療効果の向上には必須となります。
「より効果的で」「体にやさしい」「個別化された」「集学的治療」の実現に向け、世界中で様々な研究開発がすすめられています。
                       (MEDI+NET)