◎がんに対する保障に特化した「がん保険」ですが保険金・給付金が支払いになる要件は保険会社によって異なります。うっかりしているといざという時お金が支払われないなんて悲劇になることも。注意するポイントについて考えてみましょう。

最近のがん保険の傾向として重要なのは診断給付金(がんと診断されたときに支払われるお金)と通院給付金になります。
★診断給付金のポイント
支払い条件・支払回数・支払基準の3つになります。
1.支払い条件とはがんと診断確定したら支払われるのか、保険会社の中には診断確定し入院した時に支払となっているものもあります。
2.支払回数はがんと診断された1回目だけなのか、それとも再発・転移の場合も支払いがされるのか。但し2回目以降も支払いされるものも2年以上経過後になることが多い。しかしながらがんの診断を受けると定期検査するため2年以内に再発・転移が見つかることも多くこの場合はもらえません。また2回目以降の場合は入院を条件とする場合もあります。
3.支払い基準はいわゆる上皮内新生物といわれる浸潤もなく転移の可能性もない初期のがんが支払いの対象になるかどうかです。保険会社によっては上皮内新生物の場合は10%や50%に減額するところもあり同じがん保険といわれながら給付金で何十万も差が出ることがあるので要注意です。最近の保険には上皮内新生物も悪性新生物として支払額が同じものが主流になってきています。
★通院給付金のポイント
最近のがん治療は手術・抗がん剤・放射線治療が三大治療です。手術以外は入院せずに通院で治療することも珍しくなくなってきました。したがって加入しているがん保険が入院後の通院でないと給付金が出ないのかどうか確認が必要です。がんの場合入院前に検査入院や検査通院を行うことも多く、最近の商品には入院前の通院を保障する商品も発売されています。
最後に、
最近の保険商品には入院しなくても放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療など手術の伴わない低侵襲の治療について給付されるものも出てきています。
がん保険に限らず、病気になった人が一番良かったといわれることは、疾病になった後に保険料の支払いが免除されて保障が終身継続されるものに加入されていた時です。基本保障で免除もあれば、特約で付加するものもあります。いろいろあってめんどくさいと感じたあなた、そんな時は知り合いのFPにご相談してみてください。