日本郵政グループのかんぽ生命保険は8日、旧日本郵政公社時代に業務委託していたシステム開発会社の社員のパソコンから、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて顧客情報1万3574件が流出したと発表した。障害者団体向けの郵便料金割引の悪用事件で郵便事業会社の社員が逮捕されるなど、日本郵政グループでは不祥事が続いている。管理体制の一層の強化が求められそうだ。

 かんぽ生命によると、流出したのは片仮名で表記された顧客の氏名や生年月日など。住所情報を数字で記したデータも漏えいしたが、そのままでは悪用できないと説明している。今のところ、情報の不正使用の報告はないという。

 システム開発を委託していた日本情報通信開発(東京)の社員が、2007年3月に会社のパソコンから顧客情報を私用のパソコンにメールで送信し保存。その後、私用のパソコンがウイルスに感染し、ウィニーを通じて情報が流出した。

 日本郵政が委託した調査会社が顧客情報のネット流出を見つけ、かんぽ生命に通報したため発覚。かんぽ生命は情報が流出した顧客におわび状を送付する。同社は「顧客情報の社外持ちだしの禁止や、個人所有のパソコンの管理を再徹底したい」と話している。

nwes ソース
http://www.47news.jp/ から引用