以下は以前SBCラジオ‘あらら‘や‘ほっとパル’で取り上げられ大反響だった、入院の保険が必用かどうかの考え方です。読者の皆様も医療保険に加入している方は多いと思いますので参考にしてください。

医療保険は必要か?
医療保険とは多くの場合「入院1日につき○○円」といったタイプのもの。確かに入院した場合それなりの金額が必要になる。そこで①いくら必要か?②いくら支払うのか?③損か得か?について問題提起したい。

①入院したらいくら必要か?医療費の自己負担上限は1日約2,700円
入院するとけっこうな金額がかかる。これは周知の事実である。しかし高額療養費制度があるので、長野県の平均的会社員の場合、月額約82,000円を超えた分は還付される。(最初から支払わなくてよい制度もある)つまり自己負担の上限は1日約2,700円である。この金額がひとつの目安だ。(保険治療の場合) 
お給料の7割弱は支給される。(健康保険加入者)
次に通常会社からは入院中お給料は出ない。しかし健康保険に加入している人は、傷病手当金の制度があるので、お給料に関しては約7割弱が一定期間支給される。逆に言うと収入は3割ちょっと減ることになる。この減る金額と先ほどの2700円を足した金額と考えると合理的かもしれない

②保険にいくら支払うのか?
1日10,000円の医療保険加入した場合の総支払いは約200万円~300万円超も。
医療保険は現在保険会社のドル箱商品といわれ、百花繚乱、かなりの商品が販売されている。いざというときにはやはり保険はありがたいもの。ではそのコストはいくらになるのだろうか?
計算式は省くが、現在発売されている比較的コストが安くシンプルなものでも200万円近くになるものが多い。保障重視で特約等つけた場合は300万円超える場合もしばしば…

入院だけで考えるなら最低200日入院しないと元は取れない。自信がある人??は加入するといいだろう

③損か得か。医療保険の原価は3割前後(07年9月18日日経新聞)
昨年9月には「医療費の原価は3割前後」との記事が日経新聞に掲載された。そんなことから、FPの中には「貯蓄が有効」との声もある。しかし現在入院対策費として蓄えがある人は、どのくらいいるだろうか?そう考えると「安心を買う費用」と割り切れる人には保険は有効であろう。いずれにしても、読者の皆様には専門家(FP)に相談した上でご自身の価値観で結論をだしていただきたい