◎将来転換で泣きますか?
生命保険は定期的な見直しが必要です。これは貯蓄額や扶養家族の増減などで適正な保障額が変化するからです。見直しには保険を新たに追加する方法や特約で調整する方法があるが「転換契約」もその一つになります。
転換契約とは、これまで入っていた保険契約を下取りして新たに保険に入る契約方法です。同じ保険会社での見直ししか使えないがメリットもあります。
その一つは従来入っていた保険の解約返戻金や積立配当金などを、新たに入る保険の保険料に充てることができることで、自動車の下取りと同じイメージでその分安く新しい保険が買えるのです。また、高齢者などが全くの新規の保険に入る場合、健康上の理由から加入を断られる場合があるが転換なら万が一健康診断で落とされても元の契約に戻すことができる。
ただ安易な転換は思わぬ不利益を被る危険性があります。
「特に保険外務員や来店型ショップがしつこく転換を勧める場合は、高い予定利率の時に入った顧客にとって有利な契約を、低い予定利率の契約に変えられる恐れがあるので十分な注意が必要になります」
予定利率は保険会社が前もって顧客と約束する運用の利率のことで、預金の利率のようなもので予定利率が高いほど保険料は安くなります。バブルの頃は予定利率が5.5%以上のこともありましたが現在は1%程度。仮に4%予定利率が下がれば保険料が4%高くなります。
保険料が高くなるならだれも転換契約などの誘いには乗らないと思う方が多いと思いますが席に説明したように前の解約返戻金や積立配当金などを頭金として納めることで保険料のアップが実感できないため応じる契約者が後を絶たないようです。
22歳で10年更新型に加入なら65歳の定年までに3回以上の転換のチャンス(保険外務員にとってですよ!!)があることになります。
皆様の契約は大丈夫ですか?