ハンバーガーを頼んだ客に対するハンバーガー店の店員が「ご一緒にサラダはいかがですかぁ?」などといった紋切り型のセールストークは、その本質においてサービスではない。多くの人がこれが耳障りに感じるのはそれが「客のため」のされているような体裁をとりながら、実態としては店側が店員に課したマニュアルやノルマでしかない、とわかるからである。(マニュアル化が悪いといっているのではない。マニュアル的追従がわざとらしく稚拙だという意味である)
同様に、たとえば居酒屋でビールと数品の料理と「締め」のそばを頼んでいたら、なかなかビールが来ないのに、いきなり蕎麦が出てくる、というようなことがまれに起きるのも自分たちの都合だけで配膳している店に限られる。
結局、そういう店は立地にあぐらをかいて、リピーター客を逃がす。
立地にあぐらをかいている店の経営者は、店員を信頼していないし、育てようともしていない。
このようなことはわざわざ説明することでもないと思う。