2018年 8月の記事一覧

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18年08月27日 15時24分18秒
Posted by: kirameki

激しい販売競争が行われてる医療保険。目新しいものは少なくなりつつも各社新たな特則・特約で保障の充実をアピールして知恵を絞っています。

〇入院日数は60日型が主流

近年の医療保険は、入院日数の短期化に伴い60日型が主流であるが、万が一の長期入院に備えるなら120日、360日、730日のタイプも検討の余地があります。しかしながら、長期になる病気の№1は前述のとおり精神疾患であることを考えるとほとんどの保険会社が対象外にしていることをしっかり理解しておきたいところです。例えばNKSJひまわり生命は医療保険ではありませんが精神疾患による就労不能の際に例えば月々20万円の給付が可能な収入保障保険を発売しています。

〇保険料を抑えるために

360日型や730日型は確かに長期の保障で安心ですが、保険料が高くなります。そこで、保険料を抑えるための選択は120日型がより良い選択になるかと思います。その際、三大疾病罹患時に入院日数が無制限になる特約や、保険料の支払いが免除になる特約はできれば必須のものとしたい。あとは、同条件で安い保険会社を選んで加入することです。

〇短期の入院の一時金

これは考え方の違いにより、保障は長期重視かどうかで見解が分かれるところです。しかしながら入院日数の短期化の傾向は間違いなく、日帰り入院を含めた短期入院の一時金も大切になります。最近では5日以内の入院には一律5日分給付(アフラック)や10日以内の入院なら一律10日分の給付(メットライフ、三井住友海上あいおい生命)などがあります。

以前は20日以上の入院で21日目から給付金が支払われるものが主流でした(実際入院日数も長いことが多かったことが考えられる)なので、この時代の医療保険は保険会社の多額の収益をもたらしたことと思われます。医療保険は疾病時やけがをした時の事情に合った保障であることが大切です。お金の不安を少しでも軽くするための保険ですから、保障内容は重要です。短期であれ長期であれ、少しでも皆様方のお金の不安を取り除く医療保険を活用いただければ幸いです。できれば相談はプロにお願い致します。

18年08月20日 17時31分45秒
Posted by: kirameki

前回の入院事例から医療保険はどうするのがよかったでしょうか?

実際に入院や手術を受けた方々には医療保険はありがたいものになりますが、入院しなければ医療保険は掛け捨て(この言葉は正しくない→加入中は保障があります)になるのでもったいないものと感じるのも事実です。保険は万が一に備える保障と安心を買う商品です。加入して何もないのが一番です。健康はお金では決して買えません。万が一に入院の時に安心して入院治療できる環境の備えるのは、あくまでも万が一に備えるものです。貯金を切り崩して対応すれば保険はいらないというのはあまりに無責任です。働き盛りの人が職場復帰が見えない中で収入が減り、貯金が減るストレスは大変大きいものがあるのが現実です。例えば1000万円の貯金があり入院治療したときに、精神疾患などは完治の終わりの見えない場合、保険がなければ日々減っていく残高に病気が悪化することがあってもよくなることはないと思います。

それでは、医療保険はどんなものが良いのでしょうか?

前回のAさんは、短期の入院のため、入院一時金の出るタイプのもので、日額1万~1万5000円程度の保険なら費用を賄うことができました。また、長期の入院になったBさんは入院日数が120日とか360日の長いタイプに加入していれば自己負担額はかなり削減できました。どちらも日額、入院日数を増やすと月々の保険料が高くなるという問題もありますが。

18年08月07日 17時24分55秒
Posted by: kirameki

①急性膵炎で入院したSさんの場合

Sさんは仕事中に急に腹痛を感じ突然吐血。職場から病院へ直行になり診断の結果は急性膵炎で即入院となりました。部屋を選ぶ余裕もなく、病院から個室しか空いていないので、負担も気にしながらとにかく早く治したい気持ちで個室に入院しました。結果として、4泊5日の入院となり手術もあったために9万8000円の支払いになりました。貯金があまりないSさんには痛い出費になりました。次の給料日までの生活費も気になる日々でした。ただ、民間医療保険には職場で加入していましたが、日額5000円のタイプで入院25000円、手術50000円の合計75000円の給付があり実質負担は23000円でした。

②精神疾患(うつ病)で入院したNさんの場合

銀行に勤めるNさんは、人事異動で本部から営業店への移動があり、苦手な営業をすることになりました。その結果、うつ病を発病。自宅療養から入院することになりました。医者からは退院の目途はわからないといわれた中での入院でした。幸い大部屋が空いていたために個室料金の負担はありませんでした。はじめのうちは入院してゆっくりすれば早めの退院もできると軽く考えていました。医療保険の加入も日額5000円あるので、高額療養費制度を考えれば、毎月の自己負担は約10万円くらいですが、保険で賄えるので不安なく日々を過ごしていました。ところが2か月過ぎても病状が快方に向かわずに、保険の補填期間の60日を超えてしまいました。保険が切れると毎月の自己負担が10万円になりました。病気の内容が先の読めないものであり、職場復帰も不安になってきました。結果的にNさんは1年6か月の入院となりました。高額療養費制度により負担はある程度軽減されましたがそれでも数十万円の支払いを預金から切り崩したのでした。保険の役だったのは初めの2か月のみ、預金の切り崩しによるストレスは病気の再発を起こしかねない大きなものになりました。

以上はわたしのお客様の入院例からです。特に②の例は、入院患者はがんなどの悪性新生物によるものよりも精神疾患のほうが多いという事実を知る必要があります。(参考 悪性新生物による入院約129千人、精神疾患による入院約195千人、平成26年度患者調査による)

それでは、どんな医療保険が良かったのかを次回見ていきます。

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