『銀行に預けていても低金利の上、税金まで取られるんですよ。まったく殖えませんよね』
こんな保険営業マンの言葉を聞いたことありませんか?

銀行金利が低いお陰で、保険商品と預金を比較した話法です(貯蓄話法と呼んでいます)。

銀行もそこに目をつけ、保険商品を売り保険会社から手数料をもらう方が、預金してもらうよりも儲けになります。よってたくさんの保険商品を扱い、販売しました。

大量の保険商品が売れ、銀行も保険会社も潤ったのは間違いないはずです。でも良い事ばかりではなかったようです。説明不足から顧客とのトラブル、保険会社側もあまりにも売れすぎて収支のバランスが崩れる見込みから販売停止せざるを得ない商品も出ました。

超低金利時代に少しでも金利の良いものに動く事はしかたがありません。しかし、保険は貯金ではありません。その証拠にいくら高利率でも早期解約すれば支払った全額は戻りません。
そんな中、保険会社の実態から金融庁が利率引き下げを発表、保険離れの加速が懸念されていました。
売る側は、もう前述したトークは使えなくなり、保険本来の保障を伝える必要があります。買い手はそんなに得ではない事を理解する必要があります。

しかし、今朝の新聞にまだ貯蓄話法を使えるという記事が。考えさせられます。

保険はあくまで保障、貯蓄ではありません。
売る側買う側双方が、充分理解して取引する事をお勧めします。