今日の読売新聞に、『農業3本柱で強化』という見出しの記事が掲載されていました。

この3本柱は、『減反廃止』、『規制緩和』、『大規模化』・・・の3つのようです・・・

TPPの交渉妥結に備えた農業強化策のようです・・・

TPPで安い農産物が買えるようになるのは消費増税を考えると消費者にとっては、当面はいいことかもしれません。

が・・・

もしTPPの影響で日本の農家さんの経営が行き詰まり日本の農業の大半が壊滅してしまったら、その時に今と同じ価格で農産物を売ってくれるのでしょうか・・・と個人的には警戒心を抱いています・・・

日本の農業の大半が壊滅したら、他の国は足元をみて価格を跳ね上げてくるのではないでしょうか・・・

需要と供給・・・国内の需要はたくさんあるが、供給は海外たより・・・そして温暖化に拠る不作もあいまって農産物の輸入価格が暴騰する・・・今まで1000円で変えたものが2000円、3000円という事態は充分に考えられるでしょう。

とはいえ、TPP・・・

世界のなかの日本・・・工業製品はTPPはウエルカム、だけど農産物はお断り・・・

トヨタ自動車は世界で一番多くの車を売っています・・・

農産物だけを閉鎖的に海外からの輸入品に対して防御するのは限界があるでしょう・・・

日本の農業を海外に負けないものにしなければならない・・・

品質・・・これは何をかいわん・・・世界最高水準の品質でしょう・・・おいしい、安全・・・

メイドインジャパンは工業製品のみならず・・・

いやいや、昨今は、農産物こそメイドインジャパンの品質が輝く製品かと思います。

日本は、水がおいしい・・・火山の山脈だらけの国ならではです・・・

水のおいしいところはお米もあいしい・・・そしてお酒もおいしい・・・野菜もあいしい・・・

この貴重な水資源や真面目な国民性は最高水準の農産物を供給するものでしょう・・・

ただ、いかんせん・・・日本の農業は個人単位の経営ユニットの限界があるのかもしれません・・・

個人個人で農作業用の機械を購入する・・・コンバイン、トラクター、軽トラック、等々・・・

一軒、一軒の農家がです・・・

日本一軒辺りの平均耕作面積は約2ヘクタールと言われています。

米国と比較すると約90分の1、豪国と比較すると約500分の1、・・・

小規模と大規模・・・経営効率はいうまでもないでしょう・・・

大袈裟に言うと・・・産業革命前と産業革命後の生産効率の違いがあるかもしれません・・・

ただ、小規模のいいところは、安定した品質の良品が産出されることはあるでしょう・・・

戦後の農地改革で日本のほとんどの大規模農家は消滅しました・・・

米国は・・・何を狙っての農地改革だったのでしょうか・・・

民主主義・・・?単に日本に米国の農産物を大量に買わせたい意向もあったのではと・・・勘ぐってしまいます・・・

結果は、耕作放棄地が増えてしまった・・・ということではないでしょうか・・・

自民党は、小規模な農地や耕作放棄地を借り上げて、大規模農家や企業に貸し出す『農地中間管理機構』(仮称)を14年度から各都道府県に設けるようです・・・

この関連法案は開会中の臨時国会で成立する見通しのようです・・・

むかし、製粉工場で働いていたことがあります。

日本そばの原料のほとんどは外国産でした。

国産のそばの原料は、とても高く一般の蕎麦屋さんむけの商品とはなりませんでした・・・

手軽に国産そば粉の蕎麦が食べられるようになりたいものです・・・